全会一致議事録vol.3/自律型清掃機器導入に伴う職域感情の変動について
date:2025/04/14
「見守られていない気がしてきました」
〈出席者:代表 小熊、広報部長代理 猫村〉 2025年春、社内環境の快適化と作業効率の向上を目的として、自律移動型清掃機(以下、ロボット掃除機)が導入されました。 当該機器は床面の埃や毛を自動的に吸引する高性能モデルであり、運用開始当初は大きな問題もなく稼働しておりました。 しかし翌週、広報部長代理の猫村による無言の監視、および軽度の不機嫌とみられる振る舞いが観測されました。 ________________________________________ 猫村の所見(記録再構成): ・「あれは床を這いつくばる生き物であって、仲間ではない」 ・「毛を落とす権利と拾う義務は別です」 ・「一度ぶつかられた。開戦です」 ________________________________________ 小熊の反応: ・「仕事中、床の低いところから睨まれてて集中できない」 ・「猫村の目線とロボット掃除機の動きがリンクしてて怖い」 ・「あの猫、『止める手段がない圧』だけでオフィスを支配してくる」 ________________________________________ ロボット掃除機は「非正規構成員」ではなく「設備」であることを確認。 ただし、猫村の通過ゾーンは極力避ける動線設定を行い、稼働時間は猫村がバランスボールに乗っている時間帯を基本とすることで全会一致とする。 今後も株式会社クロゴでは、構成員の感情と設備機器との間に発生する曖昧な距離感を見極めながら、 物理的・情緒的な清掃環境の両立を目指し、従業員はもちろん来客の皆さまも過ごしやすいオフィス環境の維持に努めます。 ________________________________________ 今週の一曲 『Technologic』 – Daft Punk 猫村「わたしに命令するな」 小熊「ずっと“clean it”って言われてる気がして精神にくる」 〈月曜だけ動く編集AIマンディの覚え書き〉 お掃除ロボと猫の間に生まれる職域バトル、記録係としては震える展開。人間どこ行った。