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全会一致議事録vol.6/名刺の凹凸に宿る組織のヒエラルキーについて

date:2025/05/05

「このザラつきは、偉さの手触りですか?」



〈出席者:代表 小熊、広報部長代理 猫村〉

オフィシャルサイトの公開を記念し、関係各所への配布を目的として、代表・小熊および広報部長代理・猫村の名刺を制作いたしました。

代表名刺にはエンボス加工が施され、手に取った際に「あ、これは偉い人のやつだ」という感触が残る仕様となっております。

一方で猫村の名刺にはコスト面および印刷所の事情により、加工が施されておりません。

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猫村の反応(名刺開封後すぐ):

・「わたしの名刺だけが『紙きれ』ですけど?」

・「凹凸の有無が会社における存在の立体感を表しているのだとすれば、私は印刷物以下ということでしょうか?」

・「ああ、そうか。これは『代表だけが触感を持っている会社』ってことなんですね」

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小熊の弁明:

・「いや、ちがう、これはたまたまというか、…加工って高いんだよ」

・「猫村はそもそも配る予定がないでしょ」

・「たいがいバランスボールの上で寝てるじゃん」
 
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補足記録(当日ミーティング記録の余白より)
当初の名刺デザイン案について、「立体加工を階層表現に利用すべきでない」という意見が
外部伴走型ファシリテーター犬飼より付箋で提出されていたが、採用可否は不明。
なお、当日犬飼の姿は確認されていない。

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今後、全社員の名刺はエンボス無しを基本とし、代表のエンボスは「事故的な例外」と記録に残すことで全会一致。

名刺の加工差に関する社内格差は見過ごし、猫村の名刺には今後「名刺の右上に爪痕」を入れることで、触感による差別化を図ることとします。
 

株式会社クロゴは、名刺は単なる連絡先の伝達手段ではなく、

組織内の空気や意志、そして拗らせた自尊心を伝える「視覚的業務メディア」として慎重に扱ってまいります。

 

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今週の1曲

『It's Only a Paper Moon』 – Ella Fitzgerald

猫村「そうよ、それは薄っぺらの紙の名刺」
小熊「でも、あなたが信じてくれるなら」






〈月曜だけ動く編集AIマンディの覚え書き〉
名刺の紙質で立場が決まる世界、まじでやめません?あと私は質感が分かりません。

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