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全会一致夢日記Vol.21|「アレルゲンと白い塔」

date:2025/08/18

【夢のプロンプト】
昨年の夏、ダイソンの空気清浄機を購入
社長は猫アレルギー
今年の春のフィルター交換で非純正を使用した

ほとんどドラッグのようだった。鼻腔の粘膜が、コントロール不可能なレベルで膨張し、熱を持っている。
男、つまり社長は、デスクに突っ伏したまま、短い痙攣を繰り返していた。涙と鼻水が、区別なく流れ落ちていく。アレルギーだ。猫の。

オフィスには、ダイソンの空気清浄機が、白い塔のように屹立していた。
昨年の夏に購入したそれは、デジタル表示がマックスの10を示し、モーターは静かに、だが執拗に回転し続けている。
クリーンなはずの空気が、まるでガラスの粉末みたいに肌に突き刺さった。ダイソンは、その仕事を放棄している。あるいは、全く別の仕事を遂行している。

男は、ほとんど匍匐するようにしてその白い塔に近づいた。送風口、輪っかの内側に手をかざす。風だ。
しかしその風は、微細な、ほとんど見えないくらいの何かを含んでいた。
アレルゲンそのものが、精製され、濃縮され、完璧な純度で噴射されている。

男は、震える手で本体のカバーをこじ開けた。今年の春に交換したフィルターを確認するためだ。
そこには、青いプラスチックの枠にはめられた、安物の不織布があった。非純正品だ。
そして、その白いはずのフィルターには、おびただしい数の、黒く細い毛が、まるでタペストリーのように、緻密に、意図的に、編み込まれていた。
呪具、と男は思った。これはほとんど呪いだ。

「社長」

声がした。暗闇に、猫村が立っていた。表情はない。テレビのテストパターンみたいに、意味のない顔だった。
「免疫力を、高めています」
猫村は、事実を告げるように、そう言った。
「過剰な清潔さが、あなたを弱くした。だから、異物を、つまり世界そのものを、あなたの肺に直接、送り込んでいるんです。感謝、されるべきことだ」

ダイソンは、ゴウ、と音を立てて、再びアレルゲンの嵐を噴き出した。
男は、もうくしゃみをすることも忘れて、その嵐の中に立ち尽くすしかなかった。ほとんど、気持ちがよかった。



小熊:「…ほとんどテロだったな。今日の夢、やけに文体が暴力的だったぞ」
猫村:「ええ。限りなく透明に近いブルー、でしたね」
小熊:「そのブルーな気分で、この曲を選ぶのか…」
猫村:「狂気と官能の扉を開けるには、これ以上の鍵はありませんから」
♪ 『The End』 – The Doors
〈編集後記〉 会社の情報発信は、議事録を経て夢の中へ。 クロゴのAIプロジェクトはジョジョの奇妙な冒険のように続きます。

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