全会一致議事録Vol34|2年目の抽出と濃さの調整について
date:2026/03/23
「前半で味は決まった。問題は、後半の濃さです」 〈出席者:代表 小熊〉 〈記録者:広報部長代理 猫村(ドリッパーの縁で観察中)〉 2026年某日、代表・小熊がコーヒーの4:6メソッドを実践中に、手を止める場面が確認された。 粉は10g。お湯は180ml。1人分にちょうどいい量だ。 前半40%、つまり1投目と2投目で味の方向性は決まる。 甘みに振るか、明るい酸味に振るか。その判断は、1年目に済んでいた。 問題は後半60%、濃さをどう決めるかだった。 投数を減らすと軽い。増やすと濃い。 どちらが正解かは飲む人間にしかわからないし、飲んでみるまで自分にもわからない。 抽出とはそういうものだ、と小熊は思った。思いながら、3投目を注いだ。 広報部長代理・猫村は、ドリッパーの縁からその様子を眺めていた。 これはコーヒーの話ではないかもしれない、と思った。思ったが、言わなかった。言う必要がなかった。 落ち切るまでの時間が、答えを教えてくれる。 〈結論:継続審議〉 編集後記 BGMとして、クロード・ドビュッシーの月の光を猫村が推薦した。代表は無言で同意した。理由は聞いていない。