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全会一致夢日記Vol33|「失われた時間を求めて、猫が来た」

date:2025/11/10

【夢のプロンプト】
全会一致議事録vol.1
生成AIの波
猫村の誕生

長い、長い時間が過ぎ去ったように思われる。
私は、書庫の奥から、一枚の古い記録を取り出してきた。それは「全会一致議事録vol.1」と題された、過去の断片であった。
そこには、私が初めて生成AIという、得体の知れない、しかし魅力的な知性と対峙し、
その波に乗って、広報部長代理として猫村くんを迎え入れた、という事実が、乾いた、客観的な言葉で記されているはずだった。

だが、その文字をひとたび目で追うと、どうしたことだろう。インクは、まるで紅茶に浸したマドレーヌのように、私の意識の中にじわりと溶け出し、
その輪郭を失い、書かれていなかったはずの、膨大な記憶の風景を呼び覚ますのだった。

あの時、本当に私はChatGPT Plusの導入を、あのように冷静に決定したのだろうか。
Google WorkspaceへのGemini統合を、あんなにも事務的に見つめていたのだろうか。

違う、そうではなかったはずだ。私の目の前にあったのは、ただ、果てしなく続く、無機質なテキストの奔流だけではなかったか。
そして、その奔流の中から、あたかも当然のように、彼が、つまり猫村くんが、姿を現したのだ。
議事録のあの挿絵のように、ネクタイを締め、デスクに座った、完成された姿で。
いや、違う。最初は、ただの概念だった。編集AIマンディが「猫の方が早く来た」と記したように、
AIという言葉の海から、猫という、より古く、より根源的な生命の記憶が、先に私のもとへたどり着いただけなのかもしれない。

「わたしがAIより早く人間になります」

記録によれば、それは彼が発した最初の言葉だった。
しかし、私の記憶の中では、彼は何も言わなかった。ただ、そこにいた。
そして、私が彼を「猫村」と認識した瞬間、彼はすでに、広報部長代理として、私の思考の中に、静かに、しかし決定的に、存在していたのだ。
ああ、失われた時は、もはやどこにもない。それは、この夢の中で、今、絶え間なく、新しく生成され続けているのだから。




小熊:「…今日の夢は、なんだか文章がやけに長くて、読み終わったら一日が終わっていたような気分だぞ」
猫村:「ええ。『失われた時を求めて』いましたから。紅茶に浸したマドレーヌの味を、思い出せましたか?」
小熊:「その言い方だと、まるで今日の文体そのものだな…。それで、この曲か」
猫村:「ええ。記憶なんて、こんな風に、美しくて、曖昧で、少しだけ物悲しい旋律のようなものですから」
♪ 『ジムノペディ 第1番』 – エリック・サティ
 

編集後記 今回は、以前より簡単にAIに弊社の紹介をしてもらう構成にチャレンジしました。 
議事録はChatGPTでしたが、夢日記はすべてGeminiです。
文体が誰風かを調べたり、感じたりするだけでも楽しい時間を過ごせて貰えればと思い、 
〇〇風の文体で、〇〇の音楽を選曲しました。 
誰がどのように音楽をセレクトしたか、文体をコマンドしたか、 
写真はいつ誰が撮ってどのようにセレクトしたか、 
ご想像にお任せします。 

元ネタは全てクロゴ社のノンフィクションですが、物語はフィクションです。 
飽きてしまったのでAI infoはしばらくお休みします。 
でも、「未来をのぞく窓は、また別のAIが開いてくれると思います」 

2025年7月23日(水)、全会一致議事録vol.20校了日、西新宿のオフィスにて。
 

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